SecurDPSによるエンタープライズデータ保護
SecurDPS Enterprise
は、高い可用性と拡張性に優れたエンタープライズ向けのトークナイゼーションソリューションです。各種サーバー上の業務アプリケーションからクラウド上のアプリケーションまで、企業のシステム全体にわたるデータ保護機能を提供します。SecurDPS
Enterpriseのソフトウェアコンポーネントは仮想マシンとして実装されており、お客様のシステム要件に応じてオンプレミスの仮想環境やクラウド環境に展開し稼働させることができます。
アプリケーションはクライアントAPI(SmartAPI)を用い機密データのトークン化/復号を行います。また、Linux/Windowsサーバー向けにはデータ保護ソフトウェアを提供しています。
SecurDPS Enterprise Protection Cluster
SecurDPS Enterpriseのコア機能であるEnterprise Protection
Clusterは、仮想化技術をベースに高い可用性・拡張性・高性能を実現するセキュアなトークナイゼーションエンジンです。
- PN(Protection Node)はトークン化/復号を行うトークナイゼーションエンジン
- MC(Management Console)は構成情報などを一元管理・PNに配布する管理ノード
- AC(Audit Console)はPNが出力するログを収集・分析・表示するノード。ELKスタック
Enterprise Protection Clusterの特長
- PNはトークン処理に関連するデータをメモリにロードし、全てのトークナイゼーション処理をインメモリで高速に実行
- PNはセキュリティが強化された独自OS上で動作し、ディスクレス構成によりデータが一切保存されないため高いセキュリティを実現
- 複数のPNでクラスタを構成しクラスタでサービスを提供。拡張性と高い可用性のサービスを実現
- PNクラスタをクラウドで稼働させ、管理ノードのMCとACをオンプレミスに配置するハイブリッド構成も可能な柔軟な展開オプション
エンタープライズアプリケーションのデータ保護
SecurDPS
Enterpriseは、エンタープライズアプリケーション向けにデータの明示的なトークン化/復号が可能なクライアントAPIを提供しています。またLinux/Windowsプラットフォームにはアプリケーション透過のトークナイゼーション機能も提供しています。また、REST
APIによるトークナイゼーションも可能です。
[A] SmartAPIを使用したトークナイゼーション
SecurDPS SmartAPIは、SecurDPS
EnterpriseのクライアントAPIです。各種サーバーのJava/C#アプリケーションは、SmartAPIを使用しデータベースやファイルに保存される機密データをトークン化し保護することができます。また、SmartAPIは自動フェイルオーバー
機能を備えており、接続先PNの障害発生時に自動的に他のPNに切り替え処理を継続します。
[B] File Adapter:アプリケーション透過のトークナイゼーション
既存のアプリケーションやユーティリティコマンドを修正することなく、ファイルへの入出力時に自動的に機密データのトークン化を行う「アプリケーション透過のデータ保護機能」を提供しています。
この機能はSecurDPSの仮想ファイルシステムをデータ保護レイヤとして機能させることで実現しています。
- アプリケーションがSecurDPSの仮想ファイルシステムにファイルデータを書き込むと、ファイル内の機密データが自動的にトークン化され保護されます
- アプリケーションがSecurDPSの仮想ファイルシステムのファイルデータを読み込むと、ファイル内のトークンが自動的に復号され値が返されます
[C] REST APIによるトークナイゼーション
SecurDPS Enterprise REST APIは、標準的なRESTインターフェイスによるデータ保護サービスを提供します。任意のプラットフォーム上で稼働するRESTクライアントは、SecurDPS
Enterprise REST API Serverに対しREST APIによるリクエストを発行し、データをトークナイゼーションすることができます。