IR Transact

IR Transactの特徴

決済トランザクションのエンドツーエンドでの監視と迅速な問題解決

IR Transactは、決済トランザクションのエンドツーエンドでの監視を行います。決済処理システムへの入力から出力までの処理時間や処理結果など、決済システムで処理されるトランザクションの「可視化」を実現します。
トランザクションやシステムに何らかの問題が発生した場合のトラブルシュートも容易です。運用者は問題個所のドリルダウン分析を行うことで、短時間で問題の原因を特定し対応を施すことができます。

ユーザ定義ルールベースのプロアクティブなトランザクション監視

IR Transactはルールベースのトランザクション監視機能を備えており、事後対応だけでない「プロアクティブな」システム監視を行うことができます。ユーザが定義するルールに基づき「特別なトランザクションの発生」や「注意すべき状況の発生」をリアルタイムで検知し、運用者へアラート通知を行います。短時間での顧客対応は顧客満足度を向上させ、問題の事前検知は決済システムの安定運用に大きく寄与します。以下はルールベース監視の利用例です：

VIP顧客へのカスタマサービス

VIP顧客のトランザクションの連続失敗などをすぐに検知しこちらからお客様へコンタクト

新規チャネル開通の監視

新しく設置したATM、新規サービス、新規チャネルからの最初のトランザクション発生を通知

不正検知システムの強化

盗難カードの利用や特定の不正トランザクションを検知した場合、即座に発生場所を通知

注意すべき状況の発生を通知

特定のチャネルで多量のトランザクションが発生したような場合に運用者に警告通知

サーバインフラから決済アプリケーションまでフルスタックの監視が可能

IR Transactは、決済アプリケーションだけでなくシステム基盤である各種機器と稼働するソフトウェアまで、サービスとインフラを関連付けて決済システム全体を統合監視することができます。

決済アプリケーション

コアサービスに加え、関連システム（不正検知、顧客管理など）の稼働状況監視も可能

ミドルウェア

Web／アプリケーションサーバ、データベース、メッセージング、その他ミドルウェア

インフラストラクチャ

オペレーティングシステム、仮想環境、サーバ、各社ネットワーク機器

システム性能要件の検証および問題点の把握、修正

トランザクション分析によるビジネスインテリジェンス

専用データマートによる柔軟な分析とレポーティング

IR Transactは、Microsoft SQL Server上に構築される専用のデータマートを備えています。刻々と発生するトランザクション情報をデータマートに長期間蓄積し、決済処理やトランザクションに関する様々な分析およびレポーティングを行うことができます。あらかじめ用意されている複数の標準レポートに加え、ユーザの要件に応じたカスタムレポートを容易に作成することが可能です。
また、トランザクションの応答時間とシステム負荷を関連付けて分析することにより、リソースのキャパシティ過不足を判定することもできます。